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    <title>Hitotoki - Tokyo - 日本語版</title>
    <link>http://hitotoki.org/tokyo/jp/</link>
    <description>hitotoki: 東京</description>
    <dc:language>ja</dc:language>
    <dc:creator>tokyo@hitotoki.org</dc:creator>
    <dc:rights>Copyright 2008</dc:rights>
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      <title>"ポツンと東京を見下ろすその姿は気高く、とても真摯だ。"</title>
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				<p>
				<strong>書き手:</strong> mugi<br />
				<strong>場所:</strong> 港区神谷町駅から、愛宕神社までの道すがら<br />
				</p>
				<p>決して大袈裟な話ではなく、私には「命の恩人」がいる。
<br />
正確にいえば「命」というより「心の恩人」。
</p>
<p>
もし、その人に出会わず、あそこで「他人を傷つける自分」から逃げ続けていたら、今の私の人生はなかった。
</p>
<p>
その人の持つ心の深さに応えたいと思いつつ、自分のあさはかさに今日も躓いている。
</p>
<p>
せめて年の初めには、力になることをと思い、その人の干支<sup id="fn-ref-1"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/016#fn-1">[1]</a></sup>である辰を崇める愛宕神社<sup id="fn-ref-2"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/016#fn-2">[2]</a></sup>に詣でている。
</p>
<p>
神社までの道すがら、高層マンションの合間から垣間見える東京タワー。
<br />
鉄の塊に心はないというけれど、ポツンと東京を見下ろすその姿は気高く、とても真摯だ。
</p>
<p>
私がぼーっと見上げていると「誰が見ていなくても、淡々とね。温かく、淡々とやるんですよ」と、その人がカメラのシャッターをきりながら、呟くように言った。
<br />
その日から、東京タワー<sup id="fn-ref-3"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/016#fn-3">[3]</a></sup>は私の目標になった。
</p>
		
		
		
      ]]>
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      <dc:subject>港区</dc:subject>
      <dc:date>2008-02-10T11:29:00+09:00</dc:date>
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     <item>
      <title>"光に彩られて先輩の横顔が、綺麗に染まる.。"</title>
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      <![CDATA[
      <img src="http://hitotoki.org/images/hitotoki/thumbnails/tokyo_ja/hitotoki-j-015-thumb.jpg" style="float: left; margin-right: 10px;" />
	      
				<p>
				<strong>書き手:</strong> UP2U<br />
				<strong>場所:</strong> 荒川戸田橋緑地<br />
				</p>
				<p>工場や倉庫が立ち並ぶ界隈。夕日によって素晴らしい景色に染められて夜を迎える。朝が来るまで熟睡していて、朝になるとどこからともなく機械音が聞こえてくる。
</p>
<p>
年に１度、その界隈の近くの河川敷<sup id="fn-ref-1"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/015#fn-1">[1]</a></sup>の夜空は、火薬と火から作られた光で潤う。その恩恵にあずかろうと、たくさんの人が土手に詰めかける。
</p>
<p>
まだ天高く太陽が居るうちから場所取り<sup id="fn-ref-2"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/015#fn-2">[2]</a></sup>をした僕は、集まった仲間の顔を見てほっとする。しこたま買い込んだお酒や肴を広げて、光の登場を、今か今かと待ち受ける。
</p>
<p>
小気味いい音がして、大きな音ともに大輪の光が、夜空に一瞬の模様を展開。皆、一様に歓声をあげ、拍手をする。
</p>
<p>
「あー！　あれ！　今の見た？　すっごく綺麗だったね！」
<br />
「えー…。今の見逃したの？」
<br />
「何？　今の？　あんなの見たことないよ！」
</p>
<p>
気温や体温とは違う「あたたかさ」が当たりいっぱいに広がり、光に彩られて先輩の横顔が、綺麗に染まる。喜んだり、驚いたり、楽しそうにしている顔の一つひとつ。
<br />
無邪気な振舞い。たまらなく素敵だった。
</p>
<p>
僕のココロに焼き付けられた笑顔は、忘れられない夏の思い出。
<br />
光と音が夜空に織りなす魅惑の花は、夏の情緒を感じさせる逸品。
</p>
<p>
「ビールは美味しいし、花火<sup id="fn-ref-3"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/015#fn-3">[3]</a></sup>は綺麗だし、言うことないわ」
<br />
「そうっすねぇ。花火見ながらだと最高ですね」
</p>
<p>
来年もこの笑顔に出会いたいと期待して、手にしたビールを一気に飲み干した。<img src="http://hitotoki.org/img/endmark.gif" />
</p>
		
		
		
      ]]>
	  </content:encoded>
      <dc:subject>港区</dc:subject>
      <dc:date>2007-12-10T06:42:00+09:00</dc:date>
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     <item>
      <title>"悲しくて歩けないという気持ちを初めて知った夜"</title>
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      <![CDATA[
      <img src="http://hitotoki.org/images/hitotoki/thumbnails/tokyo_ja/tokyojp-14-thumb.jpg" style="float: left; margin-right: 10px;" />
	      
				<p>
				<strong>書き手:</strong> 健司<br />
				<strong>場所:</strong> 千代田区五番町ソニー・ミュージックの前<br />
				</p>
				<p>どこだったっけ……。
</p>
<p>
ぼんやりと考えている。携帯電話<sup id="fn-ref-1"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/014#fn-1">[1]</a></sup>の小さなモニターの中の風景が頭の中いっぱいに広がったとき、夏の終わりにしては肌寒く感じた空気と、そう感じたのは冷たい雨のせいだけじゃなかったあの夜を思い出す。
</p>
<p>
携帯電話のカメラを使う習慣はあまりなく、メモリーの中には仕事で使う資料を撮影したものが数枚あるだけ。その中にオレンジ色の暗い夜の写真を見つけたとき、そのときの気持ちをはっきりと思い出した。
</p>
<p>
忘れていたことに少しだけ戸惑い、同時に少し胸が熱くなる。
</p>
<p>
台風が近づき、広重<sup id="fn-ref-2"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/014#fn-2">[2]</a></sup>の絵のような、細い雨が横殴りに降っている。悲しくて歩けないという気持ちを初めて知った夜、それでも重い足を引きずるようにいつもの帰り道を歩いていた。ふと対向車線から走ってくるタクシーのヘッドライトにつられて、うしろを振り返る。
</p>
<p>
見たことのない、なんでもない風景だった。
</p>
<p>
毎朝見ているはず<sup id="fn-ref-3"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/014#fn-3">[3]</a></sup>なのに、そこにあるのは、初めて訪れたどこか知らない国のなんでもない夜の風景。あまりに意外な風景が、唐突に胸に染みこむ。あたたかい、と思った。無意識のうちにズボンの前の左ポケットから携帯電話を取り出し、一枚だけ写真を撮った。
</p>
<p>
そうだ。あのときに決めたんだ。自分も含めて、もうだれも責めるのはよそうって。
</p>
<p>
唇の端に少しだけ笑みを浮かべると、他の写真と一緒に削除ボタンを押した。<img src="http://hitotoki.org/img/endmark.gif" />
</p>
		
		
		
      ]]>
	  </content:encoded>
      <dc:subject>千代田区</dc:subject>
      <dc:date>2007-12-06T01:43:00+09:00</dc:date>
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     <item>
      <title>"私たちの声だけが静かに揺れた"</title>
      <link>http://feeds.feedburner.com/~r/Hitotoki-Tokyo-Japanese/~3/206042119/013</link>
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      <![CDATA[
      <img src="http://hitotoki.org/images/hitotoki/thumbnails/tokyo_ja/tokyo-j-13-thumbnail.jpg" style="float: left; margin-right: 10px;" />
	      
				<p>
				<strong>書き手:</strong> tsuruyou<br />
				<strong>場所:</strong> 世田谷区若林の住宅街<br />
				</p>
				<p>７つ違うあのひとは
<br />
一緒にいると上手に息ができる、
<br />
そんな空気<sup id="fn-ref-1"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/013#fn-1">[1]</a></sup>をもってるひとだった。
<br />
話すたびに、会うたびに
<br />
離れられなくなってた。
</p>
<p>
食事にも、映画にも行かない
<br />
足しげく彼の家に会いにいく。
<br />
コールガール<sup id="fn-ref-2"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/013#fn-2">[2]</a></sup>。
<br />
でも
<br />
ここにいていいんだよ
<br />
そう言われてる気がして
<br />
何も求めなかった。
<br />
欲しくてたまらなくっても
<br />
何も求めなかった。
<br />
背伸びだけがうまくなっていった。
</p>
<p>
終電<sup id="fn-ref-3"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/013#fn-3">[3]</a></sup>に乗り遅れて
<br />
三軒茶屋から若林まで歩く。
<br />
モスバーガーを少しすぎて横道に入る。
<br />
あのひとのルート。
<br />
二人の世界。
<br />
私たちの唯一のデートコース。
</p>
<p>
去年の秋の夜。
<br />
仕事帰りの彼とバイト帰りの私。
<br />
月がきれいだった。
<br />
いつもの様に角をまがって
<br />
下る坂道がきらきらしてた。
</p>
<p>
私はあの人の話に笑って
<br />
あの人は私の話に笑って
</p>
<p>
私たちの声だけが静かに揺れた。
</p>
<p>
幸せだった。
<br />
幸せすぎた。
</p>
<p>
好き
</p>
<p>
言ってはいけないことば
<br />
ずっと我慢してたことば。
<br />
言ってしまったことば。
<br />
我慢できなくなったことば。
</p>
<p>
わかってた。
<br />
あの人がしなやかに
<br />
受け流すことくらい。
<br />
わかってた。
<br />
あの人がわたしの心を
<br />
求めてないことくらい。
<br />
わかってた。
<br />
わかってたつもりなのに
<br />
どっかで期待した。
</p>
<p>
涙をみせたくなくって
<br />
あの人の顔に傷つきたくなくって
<br />
ごめん
<br />
そういって逆方向に歩き出す。
</p>
<p>
最後だけは
<br />
上手にえがお、作れたよ、ね。
</p>
<p>
振り返らないよ。
<br />
あなたがとめないことくらい
<br />
わかってる。
</p>
<p>
眠りについた家たちは
<br />
静かすぎた。
<br />
きれいな道は
<br />
冷たすぎた。
<br />
背伸びした足じゃ
<br />
上手に走れなかった。<img src="http://hitotoki.org/img/endmark.gif" />
</p>
		
		
		
      ]]>
	  </content:encoded>
      <dc:subject>世田谷区</dc:subject>
      <dc:date>2007-11-09T14:08:00+09:00</dc:date>
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     <item>
      <title>"細くぐるりと指を囲む、日焼けをしていない左手の薬指の根元"</title>
      <link>http://feeds.feedburner.com/~r/Hitotoki-Tokyo-Japanese/~3/206042120/012</link>
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      <![CDATA[
      <img src="http://hitotoki.org/images/hitotoki/thumbnails/tokyo_ja/nog_thumb-2.jpg" style="float: left; margin-right: 10px;" />
	      
				<p>
				<strong>書き手:</strong> nog<br />
				<strong>場所:</strong> 豊島区目白南長崎1丁目交差点<br />
				</p>
				<p>目白は、私自身が住んだわけでも通ったわけでもないが、高校からの親友が住んでいたのでよく訪れた。当時学生だった私たちは、家族のように、時間の経過も気がつかないほど日常の長い時間を共に過ごした。お互いの親兄弟、付き合ってきた相手、食の好み、選ぶ洋服、好きな作家や音楽、大学の卒論課題まで知っていた。
</p>
<p>
その日は雨の週末で朝から寒く、コートを着ていたから、冬近い秋だっただろう。週休2日制<sup id="fn-ref-1"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/012#fn-1">[1]</a></sup>になる直前で、大学は午前の授業だけがあった。企業はすでに週休2日で、昼食を少し遠出して食べる約束をしていた人が、学校そばまで車で迎えに来ていた。
</p>
<p>
助手席に座り、先週同様1週間のことや、終えたばかりの授業の話をして、横で運転する人の質問に答え、仕事の話を聞いた。毎週末2人で出かけるのが当たり前のようになってきていたが、それは居心地の良さではなく、軽い高揚感の収束のようだった。
</p>
<p>
目的のお店で、先週同様向かい合い笑って食事をしながら、もう会わなくてもいいだろうと思った。細くぐるりと指を囲む、日焼けをしていない左手の薬指の根元に私が気づいていないと、この人は思っている。楽しかった、じゃあまたいつか、で済むことも、そんなつまらない隠し事が長引けばややこしくなる。自己陶酔の、茶番劇<sup id="fn-ref-2"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/012#fn-2">[2]</a></sup>。
</p>
<p>
食事後、先週のように過ごすのはやめることにした。来週明けに提出のレポートがあるから帰る、と言うと、家まで送ると言った。気づけば車は山手通り<sup id="fn-ref-3"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/012#fn-3">[3]</a></sup>で、前方の青い案内標識に「目白通り」の表記があった。寄りたいところがあると言って、親友の家のそばの交差点手前で車を止めてもらい、送ってもらったことへのお礼を言って車を降りた。
</p>
<p>
車の中は暖かかった。ドアを開けると、冷やりとした空気と雨粒。解放感。事の収束はこれからだが、私の中では完結した。それを報告するために、すぐそばの親友の家へ軽い足取りで向かった。<img src="http://hitotoki.org/img/endmark.gif" />
</p>
		
		
		
      ]]>
	  </content:encoded>
      <dc:subject>豊島区</dc:subject>
      <dc:date>2007-09-15T07:27:01+09:00</dc:date>
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     <item>
      <title>"涙を流しながら煙を吐く彼の隣"</title>
      <link>http://feeds.feedburner.com/~r/Hitotoki-Tokyo-Japanese/~3/206042121/011</link>
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      <content:encoded>
      <![CDATA[
      <img src="http://hitotoki.org/images/hitotoki/thumbnails/tokyo_ja/shinjo2_thumb.jpg" style="float: left; margin-right: 10px;" />
	      
				<p>
				<strong>書き手:</strong> 新城<br />
				<strong>場所:</strong> 千代田区三番町御鹿谷坂下交差点<br />
				</p>
				<p>30年来の親友と携帯電話で話しながら、近所をふらふらと散歩していた。
<br />
台湾で暮らす彼とはなかなか会えず、たまの帰国でも二人きりになることはなく、込み入った話ができずにいた。だから、本当に久々に、二人で話す機会だった。積もる話<sup id="fn-ref-1"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/011#fn-1">[1]</a></sup>があったのだが、とはいえ電話では話しづらいな、と思っていた。
</p>
<p>
千代田区は路上禁煙地区<sup id="fn-ref-2"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/011#fn-2">[2]</a></sup>だ。多くの建物も屋内禁煙となっている。
<br />
そのため、タバコの自動販売機のある交差点に設置された灰皿周辺は、喫煙者の集う場所となっていた。
<br />
しかし、人影まばらな日曜日の昼間、そこには誰もいなかった。
</p>
<p>
通り過ぎたとき、黒いスーツ姿の20代くらいの男が二人、目の前の建物から足早に出てきた。
<br />
ぴったりと寄り添い、一方がもう一方の背中に手を回していた。
<br />
手を回されている方の彼は、ボロボロと涙をこぼしていた。そして、胸ポケットからタバコを取り出し、震える指先で一本抜き取った。
<br />
二人は、角の灰皿の前のガードレールに並んで寄りかかった。
<br />
涙を流しながら煙を吐く彼の隣で、もう一人の彼は、タバコを吸うでもなく、ただ一緒にいた。
<br />
その様子が、とても、よかった。
</p>
<p>
そして、電話では話しづらいと思っていた自分をバカだなと省みた。
<br />
何でも話してみればいいのに、と。
<br />
そして、親友と話を続けながら、積もる話を切り出すために、ひと気のない場所<sup id="fn-ref-3"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/011#fn-3">[3]</a></sup>へ散歩を続けた。<img src="http://hitotoki.org/img/endmark.gif" />
</p>
		
		
		
      ]]>
	  </content:encoded>
      <dc:subject>千代田区</dc:subject>
      <dc:date>2007-08-20T11:13:00+09:00</dc:date>
    <feedburner:origLink>http://hitotoki.org/tokyo/jp/011</feedburner:origLink></item>

     <item>
      <title>"幼い耳には雑音にしか聴こえない音楽に興味が湧いた"</title>
      <link>http://feeds.feedburner.com/~r/Hitotoki-Tokyo-Japanese/~3/206042122/010</link>
      <guid isPermaLink="false">http://hitotoki.org/tokyo/jp/010</guid>
      <description>""</description>
      <content:encoded>
      <![CDATA[
      <img src="http://hitotoki.org/images/hitotoki/thumbnails/tokyo_ja/akimaru_thumb.jpg" style="float: left; margin-right: 10px;" />
	      
				<p>
				<strong>書き手:</strong> Aki<br />
				<strong>場所:</strong> 台東区の上野アメ横センタービル<br />
				</p>
				<p>上野が東京で一番栄えてる街。だって、何でもあるもんなぁ。
<br />
大人になったら銀座だよな、スーツ着て、もちろん外車で。
</p>
<p>
東京に生まれ住んでいながら、渋谷や新宿なんて行った事も無かった。
<br />
その地名すら、知ってたのかも怪しい。
</p>
<p>
銀座には、スーツ着て外車で行かないと駄目だと思ってた。
<br />
中学1年当時は本気でそう思ってた。我ながら視野が狭すぎだ。
</p>
<p>
いや、それでも、周りの奴より広く見ていた方だったと思う。
<br />
それだけ幼かったということか。それ以上に、周りの奴はもっと幼かったのか。
</p>
<p>
今は無くなってるだろうが、当時、アメ横センタービル<sup id="fn-ref-1"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/010#fn-1">[1]</a></sup>の2Fだか3Fだったかに、パンク・メタルファッション専門の店<sup id="fn-ref-2"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/010#fn-2">[2]</a></sup>があって、仲間と毎週のように通った記憶がある。
<br />
当然服や靴も興味があったので買ったりしたが、それ以上にそこで流れてた、当時の幼い耳には雑音にしか聴こえない音楽に興味が湧いた。
<br />
それからは、毎週アメ横センタービルに行くが何も買わず、当時の自分達では恐ろしくて買えないだろう「それら」を聴きに行った。
<br />
でも何故か店員には「それら」について詳細を訪ねようとはしなかった。
<br />
というより、金髪<sup id="fn-ref-3"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/010#fn-3">[3]</a></sup>の店員が怖くて話せなかったのか。
</p>
<p>
その後決まってビルの2F（定かではないが）にあった自動販売機でコーヒーを飲みながら「それら」について仲間と語り合った。知識も無いくせに。
<br />
そして、アメ横をぶらぶらして帰る。そんな事が普通に楽しかった。
</p>
<p>
今ならわかる。一番気に入ってた「それら」は、Iggy Pop &amp; The Stoogesだった。
</p>
<p>
雑音から名曲に変わるまで、それからさほど時間はかからなかった。<img src="http://hitotoki.org/img/endmark.gif" />
</p>
		
		
		
      ]]>
	  </content:encoded>
      <dc:subject>台東区</dc:subject>
      <dc:date>2007-08-18T08:05:00+09:00</dc:date>
    <feedburner:origLink>http://hitotoki.org/tokyo/jp/010</feedburner:origLink></item>

     <item>
      <title>"今年も蕎麦が食べられるなぁ"</title>
      <link>http://feeds.feedburner.com/~r/Hitotoki-Tokyo-Japanese/~3/206042123/009</link>
      <guid isPermaLink="false">http://hitotoki.org/tokyo/jp/009</guid>
      <description>""</description>
      <content:encoded>
      <![CDATA[
      <img src="http://hitotoki.org/images/hitotoki/thumbnails/tokyo_ja/eitai_thumb.jpg" style="float: left; margin-right: 10px;" />
	      
				<p>
				<strong>書き手:</strong> UP2U<br />
				<strong>場所:</strong> 中央区新川一丁目の永代橋の上<br />
				</p>
				<p>大きく息を吸い込んで、吐き出した。口を「あ」の発音をするときのように広げたから、少し白い気体が出た。
</p>
<p>
永代橋<sup id="fn-ref-1"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/009#fn-1">[1]</a></sup>の上で夕日を撮る為にやってきた。大晦日だけど車はひっきりなしに橋の上を駆け抜けていく。僕は自分なりのシャッターチャンスを狙っていた。夕日が超高層ビルの陰に隠れて空の下を朱に染める。空の上は夜の帳を引く準備をしている。いい頃合だと思い、デジカメのシャッターを切った。佃島に聳え立つ高層ビル群がいい具合にシルエットになり、夕日の朱が映える。
</p>
<p>
冬の風は、排気ガスの臭い、冬の冷たさ、クラクションの音、誰かの笑い声、犬の鳴き声、飛行機の音、潮の匂い……、なんでも運んできた。
<br />
はっきりとは分からないが、ぽつぽつとビルに明かりが灯り始めた。
<br />
僕の後ろを老いた夫婦がゆっくりと通り過ぎる。スーパーの袋を提げてカシャカシャと音を立て、「寒いなぁ。早く帰ろう」「そうですねぇ」「今年も蕎麦<sup id="fn-ref-2"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/009#fn-2">[2]</a></sup>が食べられるなぁ」「早くしないと紅白が始まりますよ」と、そんな内容だったと思う。
<br />
後ろ姿を見ると背を丸めてすこし早歩きで歩いていた。
</p>
<p>
僕は、ゆっくりと水天宮の方へ歩き始めた。水天宮の交差点に差し掛かった時、人形焼<sup id="fn-ref-3"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/009#fn-3">[3]</a></sup>の店の明かりが見えた。無性に人形焼が食べたくなり少し多めに買い求めた。
<br />
折よく、携帯電話が鳴った。母からだ。
<br />
「いまどこにいるの？　今日は家で蕎麦食べるんでしょう？」
<br />
「うん。今から帰るよ」
<br />
「早く帰ってらっしゃい」
<br />
「わかった。ああ、それと……」
<br />
「なに？」
<br />
「……ううん。なんでもない。じゃ切るよ」
<br />
僕は、水天宮駅の地下入り口の階段を駆け下りていった。<img src="http://hitotoki.org/img/endmark.gif" />
</p>
		
		
		
      ]]>
	  </content:encoded>
      <dc:subject>中央区</dc:subject>
      <dc:date>2007-08-18T06:34:00+09:00</dc:date>
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     <item>
      <title>"お堀に映った月をみんなで見てる"</title>
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      <img src="http://hitotoki.org/images/hitotoki/thumbnails/tokyo_ja/moon_thumb.jpg" style="float: left; margin-right: 10px;" />
	      
				<p>
				<strong>書き手:</strong> 93<br />
				<strong>場所:</strong> 千代田区丸の内の明治生命館の前<br />
				</p>
				<p>内堀通りの東京駅側の歩道。そんなに遅くない夜の時間だったと思うけれど、真上を向かないと見えない位置に月があった。
</p>
<p>
低い位置にある月は、みんなから見えるから確かに1つしか存在していないと思えるのだけれど、頭の真上にある月は、一人に1つあてがわれているような気がして、もしやこれは私専用なのではと思う。
</p>
<p>
内堀通りを走る車にも、皇居周りを走っているランナー<sup id="fn-ref-1"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/008#fn-1">[1]</a></sup>にも、今なら一人1つ月があるんだけど、いかんせん月は静かにしているので、それに気づいているのは自分だけなのだ。まあ、車に乗ってたら真上にある月には気づかないか。ああ、ランナーは皇居側を走るから、お堀<sup id="fn-ref-2"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/008#fn-2">[2]</a></sup>に映った月をみんなで見てるから、とても自分専用などという大それたことは考えないか。
</p>
<p>
この、大きな古いビルの横を歩いていたから、ちょっとしたオマケのような感じで、月が私専用になったように思うのね。それならば、ちょっと記念にと、写真に収める。内堀通り沿いのギリシャ風の柱<sup id="fn-ref-3"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/008#fn-3">[3]</a></sup>の横で輝く月はピンボケの写真となって、私だけのものになりました。<img src="http://hitotoki.org/img/endmark.gif" />
</p>
		
		
		
      ]]>
	  </content:encoded>
      <dc:subject>千代田区</dc:subject>
      <dc:date>2007-08-18T05:58:00+09:00</dc:date>
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     <item>
      <title>"バッグの中だけがつめたいまま"</title>
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      <![CDATA[
      <img src="http://hitotoki.org/images/hitotoki/thumbnails/tokyo_ja/007_75.jpg" style="float: left; margin-right: 10px;" />
	      
				<p>
				<strong>書き手:</strong> mihoko<br />
				<strong>場所:</strong> 中央区銀座花椿通りの端<br />
				</p>
				<p>Thank God It’s Friday!　
</p>
<p>
ビルの谷間の花屋に、野山の季節があった。
</p>
<p>
仮設<sup id="fn-ref-1"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/007#fn-1">[1]</a></sup>されたような小さい店の、その名をおぼえず「冷蔵庫のない花屋さん」と呼んだ。
<br />
豪奢な蘭や薔薇のような花を見なかった。あったのかもしれないが、それより季節によって異なる野山の花々に心惹かれていた。なかから、いつも1種類を選び、買えるだけ束ねてもらう。
<br />
金魚草、松明（たいまつ）草、きりん草、吾亦紅（われもこう）……。名前をひとつずつ、おぼえていく。
</p>
<p>
始業前に仕事を始め、終業時刻には終える、規則正しい事務の仕事。
<br />
平日と休日の境目に、その花屋があった。
<br />
自分のために花を選ぶと、週末のひととなることができる。
</p>
<p>
出窓も床の間<sup id="fn-ref-2"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/007#fn-2">[2]</a></sup>もない小さな住まいでは、花を飾る場所が限られる。
<br />
限っているのは空間よりも、心の余裕の無さかもしれない。
<br />
明日はお休み。それだけの理由で、花の居場所はひろがっていく。
</p>
<p>
高層オフィスで完全に冷やされたからだも、地上ではすでに花たちと同じ外気に馴染んでいる。
<br />
バッグの中だけがつめたいままなのを、財布を取り出す指先が知っておどろく。
</p>
<p>
野山の花々は街なかで、地味ゆえにめずらしく、すれ違うひとが「あら」という顔をする。
<br />
わたしはなんだか悪戯しているような、誇らしいような気持ちになってくる。
<br />
これからひととき花を抱え、視線がやさしくとまる瞬間に、柔らかくゆるむ表情に、いくつ出合うだろう。
<br />
押されたり突かれたり、ラッシュの暴力は今日はもう近寄らないだろう。
<br />
そんなことを思いながら、地下鉄の駅に向かう。
</p>
<p>
花の金曜日<sup id="fn-ref-3"><a href="http://hitotoki.org/tokyo/jp/007#fn-3">[3]</a></sup>という言葉があった。英語ではT.G.I Friday!　
<br />
明日はお休み。週末の、ささやかな贅沢。<img src="http://hitotoki.org/img/endmark.gif" />
<br />

</p>
		
		
		
      ]]>
	  </content:encoded>
      <dc:subject>中央区</dc:subject>
      <dc:date>2007-08-18T02:00:00+09:00</dc:date>
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