先週の宇都宮城址公園の川津桜。日曜日は雨に打たれた。風も強かったが、どうなったか。
宇都宮市でも先週末から桜が本格的に咲き始めた。桜は、おそらく日本中ほぼ全ての小学校の校庭にあるだろう。無いかもしれないが、少なくとも9割くらいは、あるのではないか。その上、公園や公共施設にもふんだんにある。河川や道路にもある。日本中桜だらけである。こうなると、春の桜は、もう空気みたいなものである。好きだ嫌いだを言っても始まらない。もう数十年、いわゆる「花見」はやったことがない。だからと言って桜を嫌っているわけではない。誰が空気を嫌うことができるだろう?だが満開のソメイヨシノは苦手だ。厚ぼったいあの咲き方は何とも息苦しく、目眩がする。同じソメイヨシノでも散りかけは緑が混じって、素直に美しさを愛でることができる。そういう時期、夕暮れに、桜並木を歩くと、ゆったりと愉快な心持ちになる。仙境に遊ぶとはこういうことか、とは少々大仰か。