正門前の仮囲いはいつからあったのだろう。

May 3rd, 2014, 1am

It was 23°C with few clouds. The breeze was light.

正門と呼んでいいのだろうか。東京体育館の裏、外苑西通りに面した国立競技場の正面にあたるところに亀倉雄策がデザインした1964年東京オリンピックシンボルマークのレリーフがあり、その両側には各競技の金メダリストの名前が刻まれている。

真ん前の庭(公園?)には、クーベルタン男爵のレリーフがはめ込まれたIOC70周年の記念碑があり、その脇の石碑には、「昭和39年10月東京において開始された第18回オリンピック競技大会を記念してここに建立するものである。昭和39年10月10日 オリンピック東京大会組織委員会 会長 安川第五郎」と刻まれている。路傍の石の風情がある小ぶりの碑だが、きっとこれが64年東京大会の正式な記念碑なのだろう。なんとも質素なシロモノだ。次のオリンピックにもこの質素さが受け継がればいいのにと、そんなことを考える。

その碑から競技場に向かうと広い階段があり、そこを登ると国立競技場の正面、金色に輝くシンボルマークの下に着く。はずなのだが、今はもう仮囲いができていて、そこから中には入れない。いつからあったのか、競技場の写真を撮りはじめた3月末にはもうできていたように思う。囲いの中にはプレハブ小屋があり、工事か調査か、何かが行われているようすがうかがえる。

さて、金色のシンボルマークの上には三本のポールが立っている。真ん中に掲揚されているのが日の丸、向かって右が JAPAN SRORT COUNCIL と書かれた日本スポーツ振興会の旗である。あいている左のポールには何が揚がるのだろう。やはり、五輪旗なのだろうか。

シンボルのレリーフも、70周年の記念碑も、ウィナーの名前も、全部ここからなくなってしまっても、きっとこの3本のポールは新しく建て直され、永劫に残るのだろう。


Shu said thanks.

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YASUHITO NAGAHARA

Graphic designer, physical and digital. Professor, department of information design at Tama art university.

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